ブレーキホースをステンメッシュに取り替えました。
純正キャリパの性能の良さと相まって、タッチフィーリングともに抜群。
ブレーキパッドもZCOOセラミックシンタードとの同時換装を考えたけれども、もうちょっと先でいいや。
高速道路を流してみたが、ホイールベースが短い割に直進安定が素晴らしく、4000rpmから上の吸気音が正にCRのファンネル音!
ー高速での余談ー
サスペンションの味付けがニクイ、70kmあたりからトップギアワイドオープンでフォークがスッと伸び、リアサスが粘って受け止める感じ、実際はフロントは接地したままだが、パワーリフトしている錯覚を味わえる、(ローギアードな設定に強大な中速トルク存在感)そのタイミングでこの吸気音、"メーカーさん狙ったんでしょ?" タマランワ。
年明け早々エンジンオイル交換 (エルフ ヴァンヴェール冴強 + スーパーゾイル) を済ませ、近所を走って来ました。
まだ慣らし運転完了1/3にも満たない走行距離ですが、解ったことをレポートさせていただきます。
跨った印象は、片足をべったり地面に着けて腰位置に余裕があり、スポーツバイクの中で足つき性が良いと感じました。
ポジションは今まで乗ったZシリーズ中最もコンパクトです。
着座しそのまま手を前に出すとハンドルがあると云った具合で、ハンドル、着座点、ステップ位置はホイールベースを含め 一般的250ccクラスとほぼ変わりません。
ではエンジンを始動してみましょう、目覚め良いエンジンは冬季オートチョークが作動し回転数が高いとき、迷惑にならない静かさです。
しかし、低音の効いた排気音はリッターマシンであることを、さりげなく所有者に主張します。
発進はアクセルを開けずともクラッチを繋ぐだけで完了、充分な駆動力に感心しました。
走り出して感じる事は、前後サスペンション設定がカッチリした印象であるにもかかわらず、路面うねり、轍吸収性に優れている事、ブレーキング、アクセル開閉によるピッチングモーションが穏やか、高性能サスペンションに換装されているのか?と錯覚するほど出来の良さです。
操縦安定は、直進安定、クイックなハンドリングを両立したマシンと言えます。
直進安定は、吸収の良いサスペンション、マス集中化により、クルーザーの様な安定感があります。
軸間距離の短い車種にありがちな、低速域で起こるフロント切れ込みが無いと言い切れるほど安定しており、ハンドリングは入力強弱に応じリニアに答えてくれるライダー主導レスポンスと言えます。
以前所有していた初期型Z1000と比較になりますが、一次旋回入力直後に行う車体のバンキングスピード強弱で、ステアレスポンス、旋回力がほぼ同時に決まる初期型に対し、このモデルは入力段階でしっかりと舵角が付いて向きが変わり、続く二次旋回へ移行する区切りが解りやすく、速さを追及するより走行の組み立てを楽しむ設定になっています。
また各プロセスにおいて車体に様々な入力を行った際、意図した結果が行った分だけ返ってきます。
直線で減速を終え、始めのアクションで狙い通りに向きが変わりつつあることを確認しながら、走行スピードやカーブの曲率に合わせバンキングスピードを決定し、乗り手の体姿勢による重心位置の移動や、アクセルワークで駆動力増減を使ったスタビリティコントロールを積極的に行うことで旋回力を作りだす楽しさを持っています。
そして、気になるエンジンの性格に進んでいきます。
これも初期型Z1000と比較インプレッション。
初期型Z1000の特性を一般的に言われている2ストロークエンジンの様だ、として比較するならこのモデルはまるでトラックのディーゼルエンジンの様です。
どの回転域からでも湧き上がる強大なトルクは、ほとんどロードをトップギアで走行する事が可能です。
実際、このトップギアはのんびりした速度域で右手操作によるタメの効いた速度調節を可能とし、多少上り勾配にあってもシフトダウンする必要がなく大排気量車に乗車している充実感を得ることが出来ます。
次に出力特性です、高回転まで続く太いトルク、ややフラットで扱いやすいパワーカーブが一体となって回転上昇してゆく加速感は、ビッグネイキッド、スーパースポーツのいいとこ取りといった感じに仕上がっています。
またギア比が極端ともいえる加速重視設定のため瞬発力は絶大、試しにハイウェイで上り勾配に差しかかった時、やや大きめにスロットルを開けると純正ラジアルタイヤは駆動力に巧く反発し、設定されたタイヤケース剛性により力を吸収しながらグリップを保っている様子をシートから感じました。
以前、コースにて試乗した記憶を書きとどめておこう。
同時期モデルZ1000 (D型) と比較になるが、ECUによる点火時期制御変更などで同様にパワフルでありながら、よりシルキーなパワーデリバリーとなっている。
サスペンションも変更され、ピッチング周期が長く荷重変化がわかりやすい、ラフな操作も許容する懐の深いセッティングとなっている。
これらの傾向は、日をまたぐロングツーリングなど積載した条件で使用することを考えると嬉しいことである、また旧くから伝統的に国産スポーツバイクが持っていた"一日を使い切ってスポーツや寄り道含め、目的地に到着したあとに味わう事のできる大きな達成感"を、このオートバイで得ることができると感じた。
走り出して感じたこと。
一般的な中低速カーブで、進入時のフロントのつっぱり感なく素速くスムースに定常円旋回までつなげることができる。
旋回中、一定に掛け続けていたトラクションはシルキーなレスポンスにより、そこからスロットルを開け気味にしてトルク反力を使ったS字カーブ切り返しなどで、本来ならサスペンションが伸びて大きく上下し、続くカーブ直前で動きが落ち着かなくなる様な場面でも安心感があり、様々な路面状況下でクイックかつ安定したハンドリングとスロットルワークを可能とした絶妙なサスペンション設定がなされている。
また、リヤサスにリモートアジャストが装備されているので、2名乗車時や、積載量によってワンタッチによるプリロード調整を行える気配りもよい。
ハンドリングについては、基本的にZ1000を踏襲しているが、神経質なところがなく、スポーツツーリングモデルとして充分以上と感じた。
誤解を招く表現になってはいけないがZ1000のハンドリングをスポーツを楽しむハンドリングとし比較すると、Ninja1000は(実際の比較はしていないが)、より速さを感じるライディングフィールを演出している。
エンジンについても、Z1000同様トルクフルだがスプロケットの変更による伸びきってゆく印象がプラスされたことで、高速道路などを織り交ぜたロングツーリングで疲労の度合いは全く変わってくるだろう。
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